2009年11月22日日曜日

「思考」のすごい力―心はいかにして細胞をコントロールするか


「思考」のすごい力―心はいかにして細胞をコントロールするか
リプトン,ブルース【著】〈Lipton,Bruce〉 西尾 香苗【訳】
PHP研究所 (2009/02/03 出版)


334,8p / 19cm / B6判
ISBN: 9784569700649
NDC分類: 463.04
価格: ¥1,890 (税込)


詳細
人間の持つ無限の可能性の扉を開く新しい生物学の革命的挑戦!遺伝子は単なる生物の設計図にすぎない。
意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変えるという驚くべき真実。


イントロダクション 天国の島で生命の真実に目覚める
第1章 細胞は知性を持っている
第2章 環境が遺伝子のふるまいを変える
第3章 細胞膜こそ細胞の脳である
第4章 量子物理学が生物学・医学を変える日は近い
第5章 心が持っているすばらしい力
第6章 恐怖を捨てよう。満ち足りた人生を創るために
第7章 親は子どもの遺伝子が最高の可能性を発揮できる環境を整えよう
エピローグ 愛情深きものが生き残る世界へ


思考がいかに人間を変えるかを科学的に解明!


思考がいかに人間の肉体を変え、人生をコントロールするのか。人間の精神が持つ驚くべきパワーを科学的に解明した画期的な一書。


人間のポジティブな思考の大切さを説いた自己啓発書は数多くあるが、本書は細胞生物学者が科学的にそれを証明した画期的な本。


▼遺伝子やDNAが私たちの生体機能をコントロールしているのではなく、細胞の「外側」からやってくるシグナルがDNAをコントロールしているという。さらに、私たちが抱く思考は、肯定的なものも否定的なものも強力なメッセージを発していて、それらも細胞をコントロールしていることを示してくれる。


▼本書は生物学はもちろん、量子物理学における最新の研究をも統合して、驚くべき成果を提示した。私たちの思考とは、自分の肉体をも変えうる無限の可能性を持っているということである。


▼著者の画期的な研究は、エピジェネティクスという新しい生物学の端緒を開き、科学とスピリット(魂)の橋渡しに貢献している。


▼ユーモアあふれる語り口と適切な喩えで、難しい生物学の話をわかりやすく教えてくれる本である。


●イントロダクション 天国の島で生命の真実に目覚める 
●第一章 細胞は知性を持っている 
●第二章 環境が遺伝子のふるまいを変える 
●第三章 細胞膜こそ細胞の脳である 
●第四章 量子物理学が生物学・医学を変える日は近い 
●第五章 心が持っているすばらしい力 
●第六章 恐怖を捨てよう。満ち足りた人生を創るために 
●第七章 親は子どもの遺伝子が最高の可能性を発揮できる環境を整えよう 
●エピローグ 愛情深きものが生き残る世界へ
著者紹介
リプトン,ブルース[リプトン,ブルース][Lipton,Bruce]
世界的に著名な細胞生物学者。ウィスコンシン大学医学部やスタンフォード大学医学部で教鞭をとる。これまでに何十ものテレビやラジオ番組にゲストとして招かれ、また、米国内で開かれる各種会議で基調講演者を務めている。細胞膜に関する画期的な研究は、エピジェネティクス(epigenetics)という新しい分野の端緒を開き、科学と魂との橋渡しをする新しい生物学のリーダーとして活躍している


西尾香苗[ニシオカナエ]
京都大学理学部卒業。同大学院中退。IMI・インターメディウム研究所(現:IMI/総合映像大学)3期生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


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内山幸樹のほっとブログ

細胞膜は”コンピュータ・チップ”と同じ

アメリカの細胞生物学者のブルース・リプトン博士の「思考のすごい力を読んだ。






細胞生物学の話と、量子力学と、コンピュータと、生き方を、科学的に結びつけた秀逸な本だと思う。


特に私が面白いと感じたのは、「細胞膜は”コンピュータ・チップ”と同じ」というくだり。作者がその発想にたどり着いた発想の流れはこうだ。


1.細胞膜は、液晶だ。

液晶は、結晶としての「構成分子がきっちり配列されたパターンを持つ」という性質を持ち、かつ、結晶構造を維持しながらも「液体がながれていくように移動できる」というのと液体の性質を持つ。
一方、細胞膜は、「脂質分子がきっちり配列されてできている」という結晶としての性質をもち、かつ、その構造を維持しながら「形を変えられる」という液体の性質を持つ。


2.細胞膜は、半導体である
半導体は、温度によって電気の伝わり方が変化する物質のこと。
細胞膜は、表面にある特定の分子がくっつくと穴が開き、物質を通したり通さなかったり、という半導体の性質をもつ。


3.細胞膜は、レセプター(ゲート)と、チャンネルがある
細胞膜には、ある物質と接続する受容体(レセプター)と、それによって開く穴(チャンネル)がある


すなわち、「細胞膜は、液晶であり、半導体であり、ゲートとチャンネルがある」


ここまで考えた時に、作者は、当時(1980年代)読んだ本に書かれていたコンピュータチップの定義、”コンピュータチップとは、結晶構造の半導体で、ゲートとチャネルをもつもの。” と、同じだと、気づく。ここで、コンピュータチップと、細胞膜は、根本的に相同である、という発想にいたる。


実際に、それから12年後に、オーストラリアの研究グループが『ネイチャー』に、実際に、細胞膜を利用したチップ回路を実証しているらしい。




さらにこの本では、以下のように発展する。
細 胞膜はコンピュータチップと同じであり、細胞において、「核(遺伝子)はハードディスクで、たんぱく質生産のコードを書いたDNAプログラムが格納されて いる。」「レセプターは、外部の情報の入力デバイスなので、キーボード。」「レセプターからの情報で反応をする膜上のエフェクターたんぱく質は、CPU」 と考える。とすると、外部からの情報によって、細胞はプログラムできる、という。そして、その細胞が進化して多細胞生物となり、個々の細胞自体がもつ個別 の機能をがより大きな集団で代替されるようにる。だから、細胞がプログラムできるように、人間はポジティブに考えることで自身の遺伝子を変えられるし、人 生を変えられる、という考えにまで展開する。


また、エプローグでは、「個人を定義する情報(魂)は、人間の肉体や細胞やDNAの内ではな く、身体の外の環境(宇宙)からの刺激(情報)である。従って、人間は、個人を定義する情報である宇宙の一部が、肉体となって表現されたもので、肉体が死 んでからも、その個人を定義する宇宙の情報は生き続け、その情報をもとに新たな肉体が表現される」という、コペルニクス的発想の転換で、人間という存在を 定義する。


最後の方の展開は、ブログではなかなか伝わらないと思うが、最新の科学と、最新の生き方論が、ニュートン力学と量子力学が統合されるかのように絶妙に展開される。
お勧めの本です。

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