2009年9月25日金曜日

Erich Fromm - The Art of Loving : エーリッヒ・フロム「愛するということ」

Erich Fromm - The Art of Loving

エーリッヒ・フロム「愛するということ」


▼本書の内容

【はじめに】
本書は次のように訴える。

《自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向くよう、全力をあげて努力しないかぎり、人を愛そうとしてもかならず失敗する。

満足のゆくような愛を得るには、隣人を愛することができなければならないし、

真の謙虚さ、勇気、信念、規律をそなえていなければならない。

これらの特質がまれにしか見られない社会では、愛する能力を身につけることは容易ではない。》(5頁)

【第一章 愛は技術か】

愛は技術である。それを得るためには知識と努力が必要だからだ。

ところが今日の人びとの大半は、愛は運であると信じているようだ。なぜか。そこには次のような誤解がある。

第一に、愛の問題が、愛する能力の問題ではなく、どうすれば愛されるかという問題として捉えられている。

第二に、愛は能力ではなく、対象の問題、すなわち、愛することは簡単だが、愛するにふわさしい相手を見つけることは難しいと考えられている。

第三に、恋に「落ちる」という最初の体験と、愛している、という持続的な状態とが、混同されている。

愛の技術を習得するには

(1)理論に精通すること

(2)修練に励むこと

(3)技術

を習得することが自分にとっての究極の関心事になること、が必要である。

【第二章 愛の理論】

愛に関するどんな理論も、人間の実存についての理論から始めなければならない。

人間は孤独である。そして孤独こそがあらゆる不安の源である。

そのため、人間の最も強い欲求とは、孤立を克服し、孤独の牢獄から抜け出したいという欲求である。

この欲求を満たすために人間は自分以外の人間との同調を目指すが、

その最も完全な方法は、人間同士の一体化、他者との融合、すなわち愛である。

愛にもいろいろあるが、成熟した愛は、自分の全体性と個性を保ったままでの結合である。

愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。

そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏み込む」ものである。

愛が能動的であるためには、与えること、配慮、責任、尊敬、知という要素が必要である。

一人の人をほんとうに愛するとは、すべての人を愛することであり、世界を愛し、生命を愛することである。しかし、対象によって愛の種類もさまざまである。

(a)兄弟愛:あらゆる種類の愛の根底にあり、配慮、責任、尊敬、理解を必要とする。

(b)母性愛:子どもの生命と必要性に対する無条件の肯定である。

(c)異性愛:誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。

(d)自己愛:他人を愛するためには自己愛が必要である。しかしこれは利己主義とは異なる。

(e)神への愛:人間への愛と変わらない。

【第三章 愛と現代西洋社会における崩壊】

西洋社会は愛の発達を促すものではない。

資本主義社会は自分を商品化してしまった。

また、神への信仰も社会的成功の手段となってしまった。ここに愛の崩壊が見られる。

【第四章 愛の習練】

技術の習練には規律、集中、忍耐、最高の関心が必要である。

その上で、愛を達成するための基本条件は、ナルシシズムの克服である。

ナルシシズムの克服のためには客観化が必要であり、そのためには理性、謙虚さが求められ
る。 

また、自分自身の愛に対する信念も必要だ。しかしそれは理にかなった信念でなければならない。

さらに信念を持つには勇気がいる。勇気とは、苦痛や失望を受け入れる覚悟である。

愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、全面的に自分をゆだねることである。

愛の習練には能動性(自分の力を生産的に用いること)も必要である。

現在の資本主義社会においては、人を愛することのできる人は例外的である。

愛が社会的現象になるためには、現在の社会構造を根本から変えなければならない。

人を愛するという社会的な本性と、社会的生活とが、分離するのではなく、一体化するような、そんな社会をつくりあげなければならない。

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愛は技術だろうか。技術だとしたら、知識と努力が必要だ。


愛は、人間のなかにある能動的な力である。
人をほかの人々から隔てている壁をぶち破る力であり、
人と人を結びつける力である。


愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。
そのなかに“落ちる”ものではなく、
“みずから踏みこむ”ものである。


たくさん持っている人が豊かなのではなく、
たくさん与える人が豊かなのだ。


もらうために与えるのではない。
与えること自体がこのうえない喜びなのだ。


愛とは愛を生む力であり、
愛せないということは愛を生むことができないということである。


愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。


愛と労働は分かちがたいものである。
人は、何かのために働いたらその何かを愛し、
また、愛するもののために働くのである。


“愛は自由の子”であり、けっして支配の子ではない。


神学の論理的帰結が神秘主義であるように、
心理学の究極の帰結は愛である。


一人の人をほんとうに愛するとは、
すべての人を愛することであり、世界を愛し、生命を愛することである。


自分の役に立たない者を愛するときにはじめて、愛は開花する。


愛情深い母親になれるかなれないかは、
すすんで別離に堪えるかどうか、
そして別離の後も変わらず愛しつづけることができるかどうかによるのである。


誰かを愛するというのはたんなる激しい感情ではない。
それは決意であり、決断であり、約束である。
もし愛がたんなる感情にすぎないとしたら、
“あなたを永遠に愛します”という約束はなんの根拠もないことになる。


愛は誰かに影響されて生まれるものではなく、
自分自身の愛する能力にもとづいて、
愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。


一人の人間を愛するということは、人間そのものを愛することでもある。


利己的な人は、自分を愛しすぎるのではなく、愛さなすぎるのである。
いや実際のところ、彼は自分を憎んでいるのだ。


愛の技術の習練という問題に立ち向かうことにする。
…技術の習練には規律が必要である。
規律正しくやらなければ、どんなことでも絶対に上達しない。
“気分が乗っている”ときにだけやるのでは、
楽しい趣味にはなりうるかもしれないが、
そんなやり方では絶対にその技術を習得することはできない。


一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ。


自分自身を“信じている”者だけが、
他人にたいして誠実になれる。


他人を「信じる」ことのもうひとつの意味は、
他人の可能性を「信じる」ことである。


愛するということは、なんの保証もないのに行動を起こすことであり、
こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、
全面的に自分をゆだねることである。


愛とは信念の行為であり、
わずかな信念しかもっていない人は、わずかしか愛することができない。

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4.0 out of 5 stars Love Conquers All... Surrender to it.. E. FROMM, February 12, 2002
By
Richard R. Rohde, Esq. (West Covina, CA USA) - See all my reviews
"Love," says Fromm, "is the only satisfactory answer to the problem of human existence." Poets have written that, "Love conquers all," and to "surrender to it." Urging one to surrender implies resistence to Love, but why?Fromm asks, is Love an art, or is Love a pleasant sensation or feeling which to experience is a metter of chance, i.e. something one, "falls into," if one is lucky. Fromm asserts that Love is an art, and says that to truly Love, in all its forms, one must possess: Maturity; Self-Knowledge; and Courage.
"Object," or "faculty,": Many people pursue objects or affection, or objects to love, and correspondingly treat them as possessions. Fromm asserts that Love is the faculty or ability to Love in its different forms: brotherly love; romantic love, etc. Since Love is an art to be practiced, Fromm asserts that it can only be practiced in freedom with one another. In other words, people cannot treat others as objects or possessions to be controlled for ones own egotistical or selfish purposes. Such behavior to result in certain destruction and never to attain true Love.
"Love," vs. "falling in Love/Infatuation,": People speak of falling in Love, with new people they meet. Falling in Love is not necessarly Love, but infatuation, e.g., strangers meet, they break down social walls between one another, they feel close/as one. This new experience, infatuation, Fromm describes as "one of the most exhilarating and most exciting experiences in life. However, Fromm argues astutely, that this initial infatuation feeling slowly and naturally loses its miraculous character more and more with time, as the two people get more acquainted and learn more and more about eachother - flaws, character defects, etc. Fromm says the problem all-to-often arises when people confuse infatuation feelings (exhilaration/excitement) for proof of the intensity of their Love. As the infatuation feelings naturally subside, it results in the wish for a new conquest, a new "Love," with a new stranger. Again the stranger is transformed into an "intimate" person, again the experience of falling in love is exhilarating and intense, and again it slowly becomes less and less, and ends in another wish for a new conquest - a new "Love," always with the illusion that the new "Love," will be different from the earlier ones. Fromm says this is not Love. These illusions are greatly helped by the deceptive character of sexual desires. Sexual desire aims at fusion, says Fromm. It can be stimulated by the anxiety of aloneness, by the wish to conquer, by vanity, by the wish to hurt or even to destroy, as much as it can be stimulated by Love. Because most people associate sexual desire with the idea of Love, says Fromm, they are easily misled to conclude that they Love each other only when they want each other physically. Fromm asserts this is not unlike a drug addiction, when people constantly seek out the exhilaration/excitement of infatuation. Fromm cautions that if the desire for physical union is not stimulated by Love, if romantic/erotic Love is not also coupled with other forms of Love, that it will never lead to union in more than an orgiastic, transitory sense.
An implication of this that when this happens, i.e., when one finds new infatuation, the other one on the losing end gets scarredm then after a few times of getting burnt will begin to actively destroy or sabotage Love in the nascent stage when it occurs in the future, in an effort to avoid the past painful feelings associated with Love gone wrong or to avoid feelings of vulnerability and/or to maintain control -- in essence to not surrender to Love.
Fromm describes what he calls the essential components that need to be mastered, for all forms of Love: Care (the active concern for the life and the growth of that which we love); Responsibility (to be able, willing and ready to respond to the psychic nneds of the other); Respect (concern that the other person should grow and unfold as he/she is on their own, to be aware of her unique individuality - freedom); and Knowledge(a desire to discover what makes the other "tick," an active penetration of the other person).
Fromm concludes that Love is not just a feeling, it is a decision, it is a judgment, it is a promise. To love means to surrender and commit without guarantees. Love is an act of utter faith says Fromm.


5.0 out of 5 stars This book will change your attitudes., August 22, 1999
By A Customer
This review is from: The Art of Loving (Paperback)
In a world of fuzzy love epitomised by trashy love songs whichbrainwash young people into thinking such things as 'I can't livewithout you' and 'I love you more than life itself', this book offers an invaluable perspective on just what it is you might be feeling when you 'fall in love' with someone. Indeed, Fromm questions the whole concept of 'falling in love'. One will conclude that there is more 'falling' than there is 'love' in the whole process. He argues that we are better served by 'standing' in love. And how true. While practice makes perfect, and no book can compensate for that, Fromm's enlightenment is sure to raise an eyebrow of awareness among anyone who has ever loved or been loved. While we older, and perhaps wiser, folk may say 'yes, indeed' to Fromm's lucid and thought-provoking work, surely it's the teenage generation which needs this map of the one emotion which is perhaps most prominent in their minds. If you have ever experienced the pain of love, this book will change your attitudes towards the whole emotion, for ultimately you will conclude that where there is love,ie. the real honest variety, there is no pain and there can be no pain. Excellently written, like all Fromm's work, you will want to read it in one sitting.

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